2009年の第81回米アカデミー賞 短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』を監督の加藤さんと脚本の平田さんがリメイク・書き下ろした絵本です。ちなみに、日本人監督作品では初受賞でした。絵のタッチがやわらかくてふんわりしていますが『大人の絵本』です。

町でカーニバルがあった日、おばあさんが美味しいパイを焼いたこと･･･。おばあさんがあつらえたドレスを着て長女が嫁いだこと･･･。お爺さんが過ごした日々。もう記憶の中にしかない日々の回想シーンに涙がでます。

楽しい思い出や悲しい思い出、様々な「思い出」が連なって「現在」があることを改めて自覚しました。ショートアニメーションとは異なるラストに少し「ほっと」しました。ハンカチをご用意ください。