「光の教会」や「JR熊本駅」などを手掛ける建築家、安藤忠雄さんの絵本です。
絵本の舞台は、著者が設計し大阪市に寄贈した大阪市北区の『こども本の森 中之島』です。
堂島川に面して建つこの建物は、彼の代名詞ともいえる打ちっぱなしのコンクリート壁に大きなガラス窓を組み合わせた幾何学的で極めて人工的な構成ながら、光とそこから生まれる影、水、風を意識的に取り入れることで自然に「森」であることが伝わってきます。館内は、あたり一面が約2万冊の絵本で埋め尽くされた迷宮のような世界でした。また、入口横のテラスに鎮座する大きな緑色のリンゴがまたアクセントとしてキュートでした。
訪問した際、館内の散策しながら壁にある絵本を手に取り乱読...という、絵本好きにはたまらない至福の時間を過ごせました。機会があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?入館には、事前予約が必要ですので、ご注意くださいませ。