Picture Books絵本紹介

チンチンでんしゃのはしるまち (著:横溝英一) 

チンチンでんしゃのはしるまち

かつて日本には、70路線以上のチンチンでんしゃ(路面電車)があり、福岡でも1979年まで走っていました。現在の箱崎駅の近くには終点「九大前」電停、現ふれあい通りには「網屋町」電停がありましたが、もう覚えている方も少なくなりましたね。

この絵本の舞台の「長崎市」は、今も路面電車が残る全国18都市のひとつですが、実は1865年(江戸時代末期)に日本で初めて人を乗せて汽車が走ったことから「日本の鉄道発祥の地」と言われています。

この絵本を教えてくださった「祈りの丘絵本美術館」は、長崎市にあります。このチンチン電車に乗って「大浦天主堂」で降りて、南山手の丘を2・3分少し歩くと、洋風瓦ぶきの美術館が見えてきます。
1階は絵本屋さんで、2・3階の美術館では、絵本の原画による常設・企画展が催されています。美術館のスタッフの方々は、とても知的で親切で建物の雰囲気も相まって、上品なシスターに見えました。
祈りの丘絵本美術館 http://www.douwakan.co.jp/museum/