綱渡りの男 (著:モーディカイ・ガースティン, 訳:川本三郎)
ニューヨーク・マンハッタンのシンボル、110階建てのツインタワー(ワールド・トレード・センター)が2001年9月11日にテロで崩壊した映像を見たことがある人もいると思います。悲劇の象徴でもあるこのビルには、もうひとつエピソード(実話)があります。
ワールド・トレード・センター完成直前の1974年8月7日、25歳のフランス人 フィリップ・プティは、2つのタワーの間(地上411m)に綱を渡して、命綱もつけず棒一本を手に4往復もしたのです。もちろん無許可です。身分証明書を偽造し、つけひげで変装、スーツケースに無線や弓矢を隠してアメリカに入国。バレないように何度もビルに侵入して準備を重ねて、実行しました。まるでルパン三世です。
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