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黒い島のひみつ (タンタンの冒険) (著:エルジェ、訳:川口恵子) 


黒い島のひみつ (タンタンの冒険)

『タンタン(TINTIN)』は、1929年にベルギーで生まれました。新聞記者のタンタンが不時着した飛行機に駆けつけたことから始まる本書は、未完を含めて全24話の『タンタンの冒険』シリーズの記念すべき第一作目の作品です。

スコットランドを舞台に活躍する民族衣装姿(キルトスカートにスポーラン)のタンタンなど、緻密かつ丁寧に描かれた各コマ、テンポ良い重厚なストーリーに魅力的なキャラクター、あらためて読み返すと、90年前の作品とは思えないクオリティに驚きます。

作者のエルジェは漫画家ですので、本当はマンガなのかもしれません。ただ、幼い頃、通っていた小学校の図書室の絵本コーナーにありましたので、絵本ということにいたします()