Picture Books絵本紹介

ビロードのうさぎ (著:マージェリィ・W・ビアンコ、絵・抄訳:酒井駒子) 

ビロードのうさぎ

上のイラストは、この絵本をお勧めくださった青森県八戸市にある 木村書店の“ポプ担”ことレジェンド書店員の及川さん に描いて頂きました。^^

及川さんいち推しのこの作品は、マージェリィ・W・ビアンコがW・ニコルソンの挿絵で1922年に発表した児童文学を、酒井駒子さんが抄訳(原文の一部を抜き出して翻訳)して美しく繊細な絵を描き加えて2007年にリメイクした、クリスマスプレゼントの「ビロード生地のウサギのぬいぐるみ」と「ぼうや」との少し切ないお話です。ストーリー構成がしっかりしているので、ネタバレ厳禁ですが、ラストシーンは、読後の余韻がいつまでも頭の中に残ります。

原文を読むと、作品の中に何度となく出てくる「ほんもの」は、真贋を分ける「genuine(本物)」でも、真偽を分ける「true(本物)」でもなく、「real」と書かれていました。納得です!

https://www.gutenberg.org/files/11757/11757-h/11757-h.htm (出典:プロジェクト・グーテンベルク)