聲の形(こえのかたち) (作:大今 良時)
障害を持つ子と、それを認められない子。ヒロインだけ、ふきだしや独白などをつかった内面が一切明示されません。
映画化されたこの作品は、聴覚障碍者との恋愛物語ではありません。心地の良いシーンばかりではなく、読む人にとっては非常に辛い思いを感じることもあるかと思います。それでも、人の心の複雑さを文学的な巧みさで表現することに成功した、是非読んで頂きたい非常に繊細な秀作だと思います。
泣きながら読み終わった後には、悲しさや辛さを上回る「他人を想う優しい感情」が沸いてくる気がしました。
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