『 ラバーダム防湿 』を行うことで、長期的に安定した治療結果を得ています。
「ラバーダム防湿法」とは、治療する歯に唾液などがかからないよう、口の中全体を薄いゴム製等のシートを用いカバーし、歯の部分だけを外に露出する方法のことです。
国際標準的な歯科治療では、「根管治療」や「修復治療」の施術に「ラバーダム防湿」が必須とされている基本処置です。
しかし残念なことに、日本では「ラバーダム防湿法」を行っても治療費として請求できないため、手間とコストの両面から省略される歯科医院が多いのが現状です。
ただ間違いなく、再治療になる率が極端に減ります。
私たちは「ラバーダム防湿法」を行ってまいります。
診療スタッフは、全員『国家資格』保有者です。
当院には、歯科助手はいません。
スタッフは、全て歯科医師と歯科衛生士です。
入院病床がありました旧病院には、看護助手はおりました。
しかし、それは患者さまの身の回りのお世話(食事の配膳や下膳、着替えの手伝いなど)や環境整備(ベッドシーツの交換やベッド周りの清掃など)をするもので、患者の治療に携わることはありません。
歯科診療所の中には、無資格の歯科助手に患者さまの口腔内を触れさせている例があると聞きます。あってはならないと思います。
病院で、看護師や准看護師の資格を持たない看護助手がバイタルをとったり、採血したりする例はありません。
臨床経験の長いベテランスタッフが揃っています。
資格保有だけでなく資格取得後の年数も重要なファクターです。
歯科医師や歯科衛生士は、免許取得後2~3年の実地トレーニングを経て、一人前になっていきます。
医療には絶対はありません。
しかし、その絶対でないリスクを最小にするためには、臨床経験の長いベテランスタッフの経験が欠かせないのです。
ベテラン歯科衛生士揃いのおかげで『アラフォー歯科』と揶揄されておりますが、若さが無い分笑顔でフォローいたします。
適切にマイクロスコープや拡大鏡を用いた診療を行います。
開設時より、光学的クオリティが高く、診察や治療のための多くの機能と手術のしやすさを兼ね備えるカールツァイス(ドイツ製)の手術顕微鏡を備えています。
手術顕微鏡だけでなく、当院の歯科医師と歯科衛生士には、全員入職時にそれぞれ各自の拡大鏡が支給されます。
これは毎日長時間の診療で疲労する肉眼に頼る診療を行わないためです。
だれでも疲労や加齢などにより目がかすむことは避けられません。
しかし、疲れた肉眼で治療することは許されません。日頃からルーティーンで拡大鏡を用いることで、治療からメンテナンスまで、肉眼だけでは難しい細かなケアがしっかり行えると考えます。
ごめんなさい。説明が長い、かもしれません。
治療は、さまざまな選択肢の中から、患者さまご自身が納得できる方法を選んでいただきたいと考えています。
医療の提供側と受療側の双方にとって分からないことやご不安なことを最小化すること(インフォームドコンセント)が医療の原則です。
そのために、歯列や口腔内を診査してトラブルの有無を確認し、患者さまお一人おひとりの歯列や歯質、口腔内の現状、課題、治療方法などを詳しくお話しするよう心がけております。
もし『説明が丁寧過ぎる、簡潔に!』と感じられたときは、遠慮なくお申し出ください。巻きを入れます!
治療だけでなく、安心していただくことを心がけています。
「『医療機関は、何をする所?』と問われ『病気を治すところ』との解は、真か偽か?」という医科の命題があります。決して「偽」ではありませんが「真」とも言い切れません。
末期のガンなどに限らず、治療法の確立していない疾病は未だ多く、全てが治せるものではありません。
そうであるのなら医療機関は、治療できない患者さまに何ができるのでしょうか?
それは「安心していただく」努力をすることです。
ホスピスがそうであるように、現状を共有し、一緒に最適解を見つけることも、医療機関の役割です。
どれだけ口腔内が荒れていても、大丈夫です。当院には、「歯医者がこわくて避けていた」患者さまがたくさんいらっしゃいます。麻酔医による麻酔を用いた無痛治療なども行っています。
「なんでも治療されるのでは?」との心配もいりません。部分的な治療だけを望まれていいのです。部分治療を希望される患者さまには、可能な限り口腔内の機能維持ができるサポートをしてまいります。
専門の歯科医師を招聘し、チーム治療で対応します。
ひとりの医師しかいない診療所では、その医師が全ての疾患の対応をしなくてはなりません。
しかし、高いレベルでオールマイティに治療ができるものでしょうか?
例えば一概に外科領域で「消化器外科」と専門を標榜していても、医師毎の専門は「食道」「胃」から始まり「膵臓」「肝臓」…「大腸」「直腸」「肛門」まで、それぞれ修練してきた専門の得意分野があります。
どの部位でもどんな症例にも対応できると豪語できるのはTVの中のスーパードクターくらいです。
難しい症例や珍しい症例には、チーム医療で対応することが、治療の質を担保します。
難症例や高レベルの外科手術やインプラントなどの場合、九州大学病院と福岡歯科大学病院より専門医を招聘して、チームを組み、専門知識に基づく治療計画を正確に実行してまいります。
連携することで新しい技術と知識を常に取り入れることができる効果も得られます。
当院は、九州大学病院 連携医療機関です。
優良な歯科技工士の先生方に支えられています。
歯科治療には、高精度な技工物(かぶせもの、つめもの、入れ歯、セラミック系審美修復物)が必要です。
当院で用いる技工物は、いつも丁寧かつ真剣に「患者様に末永く快適に使って欲しい」という思いを込めて製作くださる6つの歯科技工所に『技工物』を依頼しています。
こちらの歯科技工士の先生方は、信頼できる心強い方ばかりです。
型取りの精度が悪いと、せっかくの歯科技工士の先生の腕が台無しになってしまいますので、歯科衛生士たちも真剣勝負で頑張っています。
細かな工夫や気配りを大事にします。
一例を挙げるなら、子供などが誤飲するリスクを避けるため、待合室や診察室にプッシュピン(押しピン)は一つもありません。
狭いトイレには、やけどが発生しないようにパネルヒーターを採用しています。
玄関横には、急な降雨にお困りにならないように自由にお持ち帰りいただける傘(大人用、小児用)を用意しています。
受付には、度数に応じた3種の老眼鏡を用意しております。
感染症対策として、診察室と待合室には、空気清浄機ではなく、次亜塩素酸を用いた空間除菌脱臭機を設置しています。
スタッフ全員、毎年HBs抗体検査やHCV抗体検査を行い全員が陰性であることを確認しています。
秋口にはインフルエンザワクチン接種も全員に実施しています。
これらはスタッフのためのみならず、受診される患者さまのために行わなくてはいけないことだと考えます。
院内の衛生環境にはこだわり続けます。
歯科領域では外科的処置も多く、マイクロモーターによる切削や超音波スケーラーの使用などによる患者さまの血液や膿が混入した唾液などの飛沫などを考慮した特に高い感染対策と院内衛生環境の維持が求められます。
ハンドピースの数を増やし、外科医院で用いる高度なオートクレーブや高出力の超音波洗浄機を導入して、適切な医療器具の再生処理が行える環境を整えております。
ただ、機器を用いるだけでなく、日頃のルーティーンにより衛生環境レベルに大きな差が生まれると考えております。
手指衛生の徹底遵守、ゴム手袋はもちろん、エプロン、コップ等の使い捨てできるものは全て患者さまごとに取り替える、滅菌消毒した治療用器具は使用直前に滅菌パックから取り出す、綿や薬剤等はその都度必要な分を取り出すなど、基本的な行動ひとつに細かくこだわることで、衛生環境を維持しております。
どれも、だれにでもできることです。あたりまえにこれを続けてまいります。
お母さん・お父さんスタッフが頑張っています。
スタッフ7名のうち6名が子育て経験がありますので、お子さまへの対応に慣れていますし、子育て中の保護者さまのお気持ちにも寄り添うことができるかと思います。
自分の子供にしたくない治療は行いません。当然、お子さまを押さえつけての治療は行いません。
歯科ユニット5台中2台には、天井に子供用DVDモニターをつけています。
親御さんが治療中の子供を見守れるよう、3台のユニットは設置向きを逆にしています。
2階のスタッフルームの隣には、10畳の広さのスタッフの子供部屋があり、同伴出勤しても大丈夫になっています。
絵本とマンガにあふれた待合室です。
待合室に絵本とマンガがたくさんあります。良作の絵本やマンガは心を豊かにすると思います。
予防歯科や検診、歯周病管理などで長く通われる患者さまもいらっしゃいますので、毎月、絵本やマンガを入れ替えています。
毎月「絵本」と「マンガ」を1タイトルずつ、簡単なレビューを添えてご紹介しています。
これまでのレビューをまとめたファイルもありますので、絵本・マンガのチョイスもお楽しみいただければと思います。
破れたり汚れたり日焼けのひどいものは、定期的に入れ替えています。
長い間、たくさんの方の手にふれた「絵本」や「マンガ」たちは、とても幸せそうです。