Comicマンガ紹介

乙嫁語り (作:森 薫) 

 乙嫁語り


20歳のアミルが結婚した相手は12歳の少年カルルクだった―――
19世紀の中央アジアを舞台とした「乙嫁語り」には、タイトルの通り何人もの「乙嫁」が登場します。「乙嫁」とは、古語で「若いお嫁さん」「可愛いお嫁さん」を意味します。

この物語に出てくる「お嫁さん」には、あまり自由がありません。結婚相手も父親が決め、「誰と」より「どの家と」結婚して親戚になるかが重要な時代の話だからです。

馴染みのない「19世紀の中央アジア」が舞台ということでとっつきにくいかな?と思ったのですが、登場人物一人ひとりの性格が魅力的で、突飛なストーリーはありませんが、日常の中で起こる人間模様が丁寧に描かれていて惹き込まれます。

もうひとつの魅力は、非常に緻密に描かれた服装・刺繍・料理・建築・等などの描写が素晴らしいのです。綺麗です。細かいです。繊細です。どうかお楽しみくださいませ (^^♪