All News新着情報

ふしぎなえ (作:安野光雅) 

ふしぎなえ

オランダの版画作家 M.C.エッシャー のトリックアート(だまし絵)は、だれもが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?エッシャーは、生涯400点以上ある作品のすべてが版画であり、水彩画や油彩画はありません。
36歳で美術教員から画家になった作者は、パリで、エッシャーの画集「LE MONDE DE M.C.ESCHER」に出会い、魅了されたそうです。42歳の時、水彩画でこの作品を生み出し、絵本デビューしました。細部まで精密に書き込まれた画風の原点は、エッシャーなのかもしれません。

同じ作者のシリーズ作品「旅の絵本」も、原色をほとんど使わない淡いパステル調の水彩画で描かれた世界は透明感があって、読む人によって、寂寥感、うららかさ、にぎやかさを感じる「ふしぎなえ」だと思います。
たまには、字のない絵本をじーっと読んでみるのはいかがでしょうか?